徳川音楽堂(南葵楽堂)
所在地 |
東京都港区 |
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構造規模 |
鉄筋コンクリート造 地上2階建て地下1階 |
延床面積 |
- |
竣工年 |
1918年 |
南葵(なんき)、南の葵は紀州徳川を意味し、その名の通り紀州徳川家16代、徳川頼貞侯爵によって建てられた音楽堂である。
開堂式にはおよそ80名の混成管絃楽団によるべートーヴェンの大音楽が響き渡り、当時の諸新聞は日本文化への大貢献だといって激称した。
大正9年には英国アボット・スミス社のパイプオルガンも設置された。
しかし当時の日本にパイプオルガン技師はおらず、英国人技師を招いて組み立てられた。そこに一人の日本人オルガン技師が設置後の保守管理の為、助手として招かれパイプオルガン建造技術を学んだ。 彼はその後研究を進め、ついに国産初のパイプオルガン建造に成功。国産パイプオルガン技術の礎となった。彼が勤めていた会社が現在のヤマハである。
南葵楽堂は大正12年(1923)関東大震災で破損し現存しないが、パイプオルガンは昭和3年(1928)に頼貞氏より東京音楽学校に寄贈され、今でも旧東京音楽学校奏楽堂でその音色を聴く事ができる。
詳しくは当ホームページ、コラムをご覧ください。
「音楽家ヴォーリズ #10 南葵楽堂 〜 ヴォーリズと徳川家1」
「音楽家ヴォーリズ #11 南葵楽堂 〜 ヴォーリズと徳川家2」
http://www.vories.co.jp/column/
仕事の歴史 | パイプオルガン | ヤマハ株式会社
パイプオルガンの演奏は、旧東京音楽学校奏楽堂(国の重要文化財)で毎月第2・第4日曜日に開催される日曜コンサートで聴くことが出来ます。
旧東京音楽学校奏楽堂ホームページ
https://www.taitocity.net/zaidan/sougakudou/
台東区文化ガイドブック・旧東京音楽学校奏楽堂を歩く
地域情報紙 ザ・AZABU「麻布の軌跡 南葵楽堂」
http://www.city.minato.tokyo.jp/azabuchikusei/azabu/koho/documents/vol18_the_azabu.pdf