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たてもの紹介 − 建築作品【宗教】

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イメージ:日本キリスト教団 石橋教会 新会堂
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日本キリスト教団 石橋教会 新会堂

所在地

大阪府池田市

構造規模

鉄筋コンクリート造一部木造 地下1階地上2階

延床面積

354m2

竣工年

2010年

 40年以上に渡り使用された旧会堂は老朽化が進み、教会員の皆さんの永年の願いでありました新会堂の建築は2008年夏より設計がスタートし、この2010年春に完成しました。
この会堂の特徴は、高低差のある敷地形状を利用し下のレベルに広間としてのホールを、そして地上部分は開放的なピロティスペースを設けており、2階の礼拝堂は4本の柱で地上より持ち上げられている形をしています。
全体は鉄筋コンクリート構造になっていますが、礼拝堂の屋根は木造としています。礼拝堂という比較的大きな空間をあえて木の架構を見せ照明器具なども木と組み合わせて製作し、構造と一体となるように意匠的に取り入れています。また礼拝堂へいたるのも木の階段でできています。会堂全体が木の持つ温かみのある空間になるようにと設計上配慮しています。
 高窓から林立する木の構造を通して礼拝堂内部に光が差し込み、また正面のトップライトの光が十字架の置かれた壁面を輝かせ、構造とともに光の取り入れ方も工夫しこの礼拝堂が精神性の高い空間となるように努めています。
 礼拝堂は横に長く従来の一段高いステージのある形式ではなく、説教台をみんなで取り囲むような平面形をしています。これはよりフラットな教会の在り方を示すものでもあります。
 2階に礼拝堂があるという特殊な会堂ではありますが、4本の大きな柱で踏ん張り立ち、教会を支え、高々と十字架(信仰)を掲げている新会堂の外観は、あたかも信徒の皆さんの姿と重なるともいえるのではないでしょうか。
 
 
会衆席数:80席(ホール等拡張時 100席)
 
 

撮影:松村 芳治(松村写真事務所)
 
 

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