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音楽家ヴォーリズ #3 二つの楽譜
2006年2月15日
ヴォーリズの作詞・作曲による讃美歌236番。
しかし当初はウイリアム・ボイド"William Boyd"が1868年に作曲したメロディにのせて歌われていた。
1954年版讃美歌集には、もうその楽譜は載せられてはいないが、それ以前の讃美歌集ではウイリアム・ボイドとヴォーリズ、二つの楽譜が並べて載せられている221番という賛美歌であった。
ヴォーリズの故郷を訪ねる旅が10年ほど前から10回にわたり催行され、ヴォーリズという人間を介した日本とアメリカの交流が行われたのだが、そこで出会った米国教会関係者たちの中には、このヴォーリズ作詞の讃美歌を知っている人々が今も健在だったそうである。
ひとりの人物の生涯が「詩」を通じて世代を越え、国境をこえて命を得ている。
そのことを思うと、詩人ヴォーリズも、ヴォーリズという存在を語る際に無視できない大きな要素であるようだ。
・・・つづく